タンザニアでの出逢い
先ず、良く聞かれるのは何故タンザニアのファブリックを扱うのですか?という事です。私も確かに2018年以前はタンザニアの国のことはあまり知らなかったと思います。アフリカ大陸の東海岸沿いにあるキリマンジャロ山やセレンゲティ国立公園で有名な国です。
私は海外旅行が大好きで、ひとりブラリ旅をいつもしていたのですが、ひょんなことからタンザニア旅行に行き、なんとも不思議な縁でつながってNPOを知人らと一緒に設立するまでに至ったのです。
そこで、知ったタンザニアの教育事情には驚くことばかり。小学校までが義務教育で、中学・高校・大学となるとその進学率はまだまだ低いです。地方に行けば、特に女子の進学に関しては、あまり積極的ではない状況です。
教育の先に必要なのは、就労です。お金が作れなければ教育への情熱も覚めてしまうのは、どこでも根っこの部分は一緒だと思います。その就労への架け橋が必要だと漠然と考えていた時に「アフリカンワックスプリントの布」を街で目にします。もちろん、多くの女性が身に着けていますので、その美しさとパワフルさにもの凄く魅了されてしまったのです。
すご~~く、ステキだったのです!!!
ワックスプリント生地で何かしたい!

タンザニアの第二の都市と呼ばれるダルエスサラームには、アフリカンワックスプリントの問屋街があります。そこにはたくさんの商店と問屋があります。どのお店も様々なメーカーのワックスプリントを取り扱っていて、キテンゲやカンガと呼ばれるものが大半です。たまにキコイも目にしました。
この美しく独特なデザインの生地でビジネスを通してタンザニアにも役立つような社会貢献が出来たら面白いなと思ったのです。
驚きの世界事情!!

ビジネスを進めるにあたり、アフリカンワックスプリントを調べ始めると驚くべきことに『アフリカ』のワックスプリントの生産地がオランダと中国で、その流通量は95%を占めているというのです。
ビジネスの目的がタンザニアの雇用に繋がるようなものにしたかった私にはガッカリな事実でした。
その後、リサーチとネットワークを駆使して出会ったのがタンザニア国内生産の今の取引先です。(長かったなぁ~)
RONAが目指したい社会

取引先のタンザニアの染色工場は、ダルエスサラーム近郊にあります。オーナーは女性起業家でタンザニアの女性への技術指導に余念がありません。技術を持つ女性は経済的自立ができるからだそうです。(確かに…)
そのオーナーが作るバティックは、ろうけつ染め、ブロックプリント、手描き、絞り染めなどを駆使し、独自の美しい文様を作り出しています。RONAはこのファブリックを使う事で私の目指すものを叶えているのです。
こころとからだが美しくなるオリジナルデザインドレス

社会貢献するという面だけではこのファッションブランドを立ち上げなかったでしょう。
アラフィフ世代の私は、お洒落をしたいけどコーディネートと身体をキレイに魅せる事にいつも悩みます。ワンピースはコーディネートに悩まず、一発でビシッと決まる優秀選手なので、良く着ています。
身体がキレイに魅えるデザインを描いて、タンザニアの手染めバティックと合わせることで、世界に一枚しかないドレスブランドを立ち上げました。
RONAのオリジナルデザインドレスは、その商品の裏側にタンザニアで経済的自立を目指す多くの女性の生活と努力がある事、ご購入によりその生活をサポートしている事を知り感じて欲しいと思います。
また、手染めバティックでつくられていますので、同じものは2つとありません。世界に一つしかない特別感を愉しみながら、アラフィフコーデ、アラフォーコーデでの悩みどころである身体のラインを美しく見せる事と毎日のコーディネートを簡単に調整できる事が叶います。
「こころもからだも美しくなるオリジナルデザインドレス」
それを届けることがRONAの使命だと思っています。